組織的な大学院教育改革推進プログラム「人間科学データによる包括的専門教育」
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セミナー
「ナショナル・アイデンティティの国際比較」
講師:田辺俊介(東京大学社会科学研究所准教授)
日時:2009年11月25日(水) 15:00-17:00
場所:大阪大学人間科学研究科 東館303講義室


グローバリゼーションが進展するなか、日本でも日常的に「外国人」と出会うことが増え、同時にその権利や処遇問題が議論されるようになっている。あるいは「○○人である」ことの意味や起源についての論争は、まさに世界的な流行である。このように、我々が生きる日常のなかには、「我々は国民国家の成員である」という認識、つまり「ナショナル・アイデンティティ」が色濃くとけ込んでいる。

今回のセミナーでは、田辺俊介氏を講師として招き、量的社会調査データの国際比較を通じて明らかにされる「今」・「ここ」に生きる普通の人びとが抱くナショナル・アイデンティティについて、報告していただいた。

まず、ナショナル・アイデンティティという対象へのアプローチが理論研究や言説分析に偏っていることが指摘され、普通の人びとが抱くナショナル・アイデンティティを計量分析で明らかにするという方法論上の戦略についての話があった。次に、ナショナル・アイデンティティを4つの下位概念(成員条件、ナショナル・プライド、自国中心主義、排外性)で捉え、それらの概念間の関係からナショナル・アイデンティティの姿を明らかにしていくというアプローチ、そして日本、ドイツ、アメリカ、オーストラリアの4カ国を対象にした研究成果について、各国の歴史や制度的、文化的文脈を考慮しながら、計量分析で見出された各国の特徴を丁寧に記述していくという話があった。

セミナーは、田辺氏の研究成果の紹介のみならず、研究戦略の立て方、計量分析と理論分析との距離、国際比較研究の方法論という、様々なトピックを含む充実したものであった。

参加人数:22名
 
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