組織的な大学院教育改革推進プログラム「人間科学データによる包括的専門教育」
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セミナー
「社会意識の国際比較」
 「Mobilizing nationalist sentiments: Which factors affect nationalist sentiments in Europe? 愛国心を駆り立てる: 何がヨーロッパの愛国心を規定するのか」Mikael Hjerm(スウェーデン・ウメオ大学)
 コメンテーター:田辺俊介(東京大学)
 「Class, Attitudes, and the Welfare State: Comparative Perspectives 階級、態度、福祉国家: 国際比較の観点から」Stefan Svallfors(スウェーデン・ウメオ大学)
 コメンテーター:吉川 徹(大阪大学)
日時:2010年2月1日(月) 13:30-16:30
場所:大阪大学人間科学研究科 東館ユメンヌホール

グローバル化がすすむなか、「国民」という単位の自明性はもはや信じられてはいない。しかし一方で、国が違えば、人びとのものの見方は異なることも確かである。ある国ではより普遍的な社会保障制度が支持され、他の国では支持されない。ある国では女性が働くのは当たり前だと考えられている一方で、他の国では家にいるのが当たり前だと考えられている。このシンポジウムでは、スウェーデン、ウメオ大学から2人の先生をお招きし、こうした国による人びとの意識の違いが、何によって生み出されているのかについてお話していただいた。

ステファン・スヴァルフォース氏の報告では、まず、社会調査データを用いた国際比較研究の歴史や方法論に関する概説があり、代表的な国際比較調査であるヨーロッパ価値観調査(European Social Survey)やISSP(International Social Survey Program)の紹介、ならびにそれらの特徴が述べられた。さらに、再配分政策や雇用、金融政策などに対する賛否、また同性愛に対する意見などを取り上げ、それらの意識が階級によってどのように異なるか、そして階級と意識との関連の強さが、国の社会制度によってどのように異なるかが、実際に行われたデータ分析をもとに議論された。

ミカエル・イェルム氏は、ISSPを用いた社会調査データの国際比較研究から、なぜ国によってナショナリズムの強さが異なるのかを、エリートの言説、外的脅威、内的脅威という3つの要因を中心に、議論された。個人をレベル1、国をレベル2としたマルチレベル分析の結果、国内における内的脅威(言語の多様性、海外で生まれた者の人口に占める割合)が小さいほど、国に対する外的脅威(領土喪失の経験)が大きいほどナショナリズムは強くなることが示された。

参加人数:30名
 
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