組織的な大学院教育改革推進プログラム「人間科学データによる包括的専門教育」
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プログラムの概要
 本研究科は創設以来、「学際性」、「文理融合」、「総合的な人間理解」を理念として掲げ、現実の人間と人間の社会を研究対象に、実験、観察、社会調査、フィールドワーク、アクションリサーチ等の経験的手法を用いて、実証的、実践的、臨床的な教育研究活動を行ってきた。
 人間科学のための主要な研究方法の1つに数量的データの収集と解析があるが、近年、IT技術の発達とともにデータ分析法が急速に発展し、研究に必要な能力も多様化、高度化して、専門的な対応を迫られている。また、多くの分野で研究の国際化が進み、先端の技法のみならず、社会調査倫理の遵守やデータの公開と二次分析を含む、量的研究法の新しい国際標準を修得する必要性が高まっている。他方、大学院重点化により、学部レベルの人間科学教育との連続性を欠いた他大学出身の大学院生が増加し、個別の分野で対応することがますます困難で非効率となってきている。
 本プログラムは、研究科が蓄積してきた多様な人間科学データを活用して、これらの問題に包括的に対応しようとするものである。本研究科には、行動学、教育学、社会学、人間学、共生学の5つの学系が、さまざまな領域で収集してきた膨大なデータがある。それは、交通場面や音環境の実験データ、人々の社会的属性や意識に関する社会調査データ、地域の学校や子どもの教育学的データ、ニホンザルの生態観察による行動学的データ、顔面の表情を数値化した映像データなど多岐にわたっている。研究科に蓄積されているこれらのデータを教育に生かし、多分野を覆う豊富な教育スタッフと部内の教育支援インフラを活用して、以下の���の新設科目による教育プログラムと�の学習・研究支援プログラムを柱とする大学院教育プログラムを実施する。

 � 他大学出身の学生のニーズに見合った基礎的なデータ分析科目の設置
 � 高度に専門化された先端的な分析方法に対応した科目の設置
 � 研究倫理を含む国際標準に合致した国際比較データ分析への対応
 � 「データ分析支援オフィス」を中心とした学生の学習と研究の支援

 本研究科には、「サイバーメディア室」、「図書室」、「学生支援室」、「国際交流室」などの組織があり、すでにさまざまな形で学生の学習活動を支援している。新たに設置する「データ分析支援オフィス」は、各室で行っている事業を本プログラムに有機的に接合し、学生の補完的な学習や自主的・自立的な研究をより効果的に支援していく。さらに、このオフィスでは、�から�の教育プログラムに即して、人間科学データによる教育用コンテンツの開発を行う。
 本プログラムが目指すのは、人間科学データによる基礎から先端までの学習を通して、人間と人間の営む社会を数量的データから洞察し、創造的なアイデアをもって現実に関わっていける、高度な「現実対話力」を身につけた実践的研究者の養成である。その目的に向けて、研究科の教育を効率的に組織展開し、より一層活性化していくための包括的な専門教育プログラムである。

概念図
「人間科学データによる包括的教育」概念図
 
大阪大学大学院人間科学研究科 | 組織的な大学院教育推進プログラム「人間科学データによる包括的専門教育」