組織的な大学院教育改革推進プログラム「人間科学データによる包括的専門教育」
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セミナー
ヴェクショー大学&大阪大学大学院人間科学研究科学術交流協定締結5周年記念
シンポジウム&ワークショップ「留学と海外フィールド調査の今後の可能性を探る」
"Exploring the Possibilities of Future Student Exchange and Overseas fieldwork"
ポスター(日本語 / English)[PDF]
2008年2月15日(金) 13:00-17:00 大阪大学銀杏会館
司会:山本ベバリーアン(大阪大学大学院人間科学研究科国際交流室)・斎藤弥生(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)

趣旨

スウェーデン・ヴェクショー大学と大阪大学人間科学研究科(および人間科学部)の間では2002年7月に学術交流協定が締結され、これまで20名以上の学生の交流が行われている。今回、過去5年間の交流を振り返り、学生が留学、海外フィールド調査に出かけやすい環境づくりにむけて、協定を通じた今後の学術交流の発展と新たな可能性を探るため、人間科学研究科大学院教育改革支援プログラムの一環として、シンポジウム&ワークショップを開催した。スウェーデン・ヴェクショー大学から交流協定のコンタクトパーソンである鈴木満教授および保健福祉学部のシェルスティン・ユンネルステッド教授、学生のフィールドワーク実施に全面的に協力いただいているヴェクショー市ボ・フランク市長を招へいし、それぞれの立場や視点から講演いただき、さらに参加学生とのワークショップを開催した。

13:00-13:10 趣旨説明と講師紹介:斎藤弥生

13:10-13:40 鈴木満氏(ヴェクショー大学経済学部教授)
「ヨーロッパ諸国における大学院生の留学の現状—ヴェクショー大学と大阪大学大学院人間科学研究科の学術交流協定の可能性—」
スウェーデン在住43年間の鈴木先生より、ヨーロッパの留学交流、スウェーデンの高等教育、ヴェクショー大学について説明が行われた。ヴェクショー大学と大阪大学人間科学研究科との学生交流のサポートに尽力された経験から将来的な日本とスウェーデンの学術・人的交流の可能性について提案がなされた。

13:40-14:10 ボ・フランク氏(ヴェクショー市長)
「ヴェクショー市における自治体政策(教育、人権、環境、若者関連の諸政策を中心に)の現状と課題—スウェーデンにおけるフィールド調査の可能性を考える—」
自身の市長経験をもとに、いかにしてヴェクショー市をヨーロッパでもっとも環境にやさしい(緑の多い)都市にしたか、また日常市民とどのように対話し、政策提言を行っているかが語られた。

14:10-14:40 シェルスティン・ユンネルステッド氏(ヴェクショー大学保健福祉学部教授)
「ヨーロッパ諸国における社会福祉の比較研究—高齢者政策を中心に—」
スウェーデンの高齢者福祉についてスウェーデンと日本の比較データを交えながら、その現状と将来的な見通しについて述べられた。また、社会福祉学の研究理論、具体的手法について紹介がなされた。

14:40-15:10 質疑応答
三つの講演を受けて、参加者との間で質疑応答がなされた。スウェーデンの政治、経済、社会についての質問や、スウェーデンの福祉システムや環境問題対策をどうすれば日本に導入できるのかにいて質問がなされた。

15:30-16:40 ワークショップ
グループA:フランク氏&鈴木氏「スウェーデン社会を議論する—教育、環境、人権、地方分権etc.」
スウェーデンと日本の初等・中等・高等教育についての相違点、ヴェクショー市の環境問題に対する取り組み、市民と自治体との関わり方などについて活発な議論が展開された。スウェーデンの幼稚園児に対する環境教育、高等教育のシステム、二酸化炭素削減対策、様々なオンブズマンの存在とその効用などについて語られ、どれも日本人にとっては興味深いシステムやアイディアであった。
グループB:ユンネルステッド氏「政策の国際比較研究の手法—福祉政策を中心に」
現在のヨーロッパ諸国の社会福祉研究の現状や、国際比較研究における手法・視点などについて、ユンネルステッド氏が実際に関わってきた研究も紹介されながら議論が進められた。ユンネルステッド氏からの話は、比較研究の視点、研究への当事者の参加など、実践的な研究において重要となるトピックが多く、社会福祉研究や国際比較研究に携わる参加者からの意見や質問が多く出された。

16:40-17:00 総合討議
最後に3人の講師からワークショップで議論された内容の報告がなされた。

当日は、ヴェクショー大学またヨーロッパ諸国の大学への留学やフィールドワークを考えている学生、福祉や環境問題に興味のある学生や教職員などが30名参加し、非常に密度の濃いシンポジウムおよびワークショップになった。終了後も各々講演者を囲み議論が継続していた。どの参加者もスウェーデンや福祉、環境、教育への興味・関心が益々深まったようであった。

 
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